成績を上げることを親から求められて家庭教師のアルバイトをする場合、当然、生徒の成績向上が教師の任務ということになります。
ですから、真剣に、かつ工夫して教えているにも関わらず、生徒の成績が一向にあがらなければ、どうしたらいいのか悩むのも当然のことと言っていいでしょう。
では、どう対処したらいいのか、お話しします。
「全科目の成績アップ」を目指さない
小学生対象の家庭教師ということであれば、体育や芸術系の科目以外のすべての科目を教えるのが一般出来でしょう。
国語をはじめとする各学科を教えるわけですから、理想は「全教科の成績アップ」ということになりますが、成績の上がらない生徒に、それを求めても無理です。
理想は理想として、現実的にどう取り組んだらいいかを考える必要があります。
まず、「全科目の成績アップ」を目指すことはやめましょう。
無理な理想を掲げても、結果は出ません。
ですから、全教科ではなく、何か1つの科目の成績を上げることを当面の目標とするといいでしょう。
生徒の得意科目に力を入れる
では、どんな科目の成績アップを目指せばいいのか。
それは、生徒の得意科目です。
どんな生徒にも、必ず得意科目、あるいは比較的好きな科目はあるはずです。
教えながらその科目を見つけ出し、その科目を特に力を入れて教えてみましょう。
比較的得意な科目や、好きな科目であれば、生徒はそれなりに関心をもって勉強します。
こちらがそれをサポートすれば、その科目の成績をアップさせることは、そう難しくないはずです。
その1科目の成績をアップさせることができれば、生徒にとってそれが成功体験になり、他の科目、苦手な科目に対する勉強の意欲も高まるに違いありません。
「ほめて伸ばす」という意識を持つ
家庭教師をつけても成績がアップしないような生徒は、要するに勉強が嫌いなのです。
ですから、厳しい指導をすれば、ますます勉強嫌いになってしまうでしょう。
そうさせないためには、とにかく生徒をほめること、できたことほめてを伸ばすという意識をもって指導するといいでしょう。
得意科目の成績アップができたなら、それを大いにほめ、「秘めた能力があるんだから、それを発揮しないのはもったいない」というように指導して、生徒のモチベーションを高めることをおすすめします。
【総括】
成績が上がらない生徒には、得意科目を重点的に教えて「成績アップの成功体験」をさせ、ほめて伸ばす